窃盗の現状
データから見る窃盗
数年前に比べ、オートバイの盗難は減っています。これは警視庁や県警等が公表しているデータにも現れています。
それは、ライダーが盗難対策を実践している点やメーカーとしても イモビライザーなどのセキュリティが充実したオートバイの販売をしているなどがあげられるかと思います。これらが要因で素人の犯罪は減っているようです。
しかしながら、プロの窃盗団は依然として存在しているようです。中にはものの数分で盗んでいってしまう窃盗団もいます。
その犯行がニュースなどで報じられることも度々あり、大切なバイクを盗まれないかとひやひやする方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
オートバイの盗難件数は年々減ってはいるのですが、それでも件数がまだまだ多いのが現状です。
実際の件数としては令和2年に年間9018台が盗まれています。つまり、毎日約25台のオートバイが全国で盗まれているということです。
オートバイの新車販売台数というのは基本的に右肩下がりで年々減っており、それに比例している部分もあるので”盗難件数が減ったから安心”ということではありません。
では、どういったバイクが狙われやすいのか警視庁が公開しているデータなどから考察します。
①半分以上が自宅の駐車場に止めているバイクが狙われている
まずはバイクの止めてある場所での区別ですが、マンションや戸建てを問わず、自宅の駐車場にバイクを駐車しているケースが一番狙われています。
割合だけだと、63パーセントを占めており、自宅の近くが安全というわけではないことがわかります。
特に人気のあるバイクや高級車にはセキュリティが重要であり、窃盗団が嫌う手段をとり、防衛策を講じる必要があります。
単純にハンドルロックやバイクカバーなどの防犯対策を重ねることで盗難にかかる時間を伸ばすことができるものの完全な防衛策でないのが現状です。
②人通りが多いからと言って安全ではない。
一見、人通りが多いところは人目があり、安全だと思いがちですが、実際には駅の周辺は盗難が多いようです。
ハンドルロックの掛け忘れ、あるいは、鍵を抜き忘れているバイクが盗まれているのではないでしょうか。
プロの窃盗団は駐車禁止の撤去を装って盗んでいくケースもあるようです。
対象のバイクは通勤・通学の足に利用されるスクーターを狙う窃盗が多いかもしれません。
③自動車の盗難に比べて、検挙率がとても低いのがバイクの盗難の特徴の一つ
バイクの盗難はプロの窃盗団か青少年の窃盗によるものが多いとされています。
青少年の場合は、検挙される場合もあるようですが、プロの窃盗団は検挙率が低いこともデータにあげられています。
更に、検挙されたからと言ってオートバイが完全な状態で返ってくるケースは多くはありません。
転倒しているケース、パーツが盗まれているケース、バイクにいたずらをされているケース等が考えられます。
実際に私自身も被害にあったことがあります。
鍵を抜き忘れていて、それに気づいた1時間後には盗難されてしまっていたこともありました。
またある時は、アパートの共有駐輪場にバイクカバーをつけて駐車していたことがありますが、気づいた時にはバイクカバーの下で
パーツを盗まれていたこともあります。
現在はネットオークションを始め、様々な媒体で手軽に売買できるようになった反面、部品の行方をたどるのも困難になってしまいました。
その結果、より強固に防犯対策をする必要があります。